2年間で100万語に挑戦! 英語多読メモ

2年間で英語多読-100万語を目指します。自分用メモ。

2年間で英単語100万語を読む

背景

私はこれまで、TOEIC対策本や受験英語の教科書を使って、英語の勉強をしてきました。

TOEIC L/Rではそれなりの点数(750点前後)を毎回取れるようになり、日常的な会話であれば、英語でのコミュニケーションも大きな支障はないというレベルです。スピーキングはあまり得意ではありません。年に3,4回程度、定期的にTOEIC L/Rを受けて、学習のモチベーションを保つようにしていますが、究極的な目標(=英語を使ってビジネスをしたい・海外でMBAを取得したい等)があるわけではありません。

最近、勉強としての英語ではなく、言語としての英語を学びたい と思うようになりました。もっと簡単にいえば、英語を英語のまま理解できるようになりたい、ということです。英文を読む際、あるいは海外ドラマを観る際にも、いちいち英語→日本語に変換することなく、原文の持つニュアンスをそのまま味わえたら・・・と考えるのです。

赤ん坊は親や周りの大人たちが使う言葉を聞きながら、自然と母国語を話すようになります。それはたくさんの言葉をシャワーのように浴びることによって、少しずつ言葉の意味が理解できるようになり、聞き取りと発音もできるようになるという言語習得のプロセスに則っているためです。そのプロセスを、私たちのような大人でも実践できないか?その答えの一つが、多読 ではないかと私は考えます。

もちろんA社が提供する1000時間ヒアリングマラソンも、解の一つだと思います。実は私も3ヶ月間だけお試しでやってみたことがあります。圧倒的な教材量を前に、ギブアップした苦い経験があります。

GO TO 多読

今回、赤子が言語を習得するプロセスに最も近く、かつ極端な努力を必要としない(=細く長く続けやすい)であろう英文多読にチャレンジします。

これはたくさんの英語教材を使って100万語の英単語を読むという学習法で、一部の学校では授業として開講されているケースもあるようです。もちろん100万語はゴールではありませんが、目指しやすい・わかりやすい単語数であり、そこまで達すれば違う景色が見えてくる ということなので、ひとまずは100万語を目指してスタートしたいと思います。

優しい子供向け教材からスタートして、最終的には難しいペーパーバックも読めるようになるのではと期待しています。

期間について

特に急ぐわけでもないのですが、だらだらとやるのも嫌なので、2年間という期間を設定しました。1年間だと短すぎ、3年間だと長過ぎるという直感に基づきます。

読む単語量としては、

  • 1週間あたり1万語
  • 100週間で100万語

と設定しました。

西澤先生が作成された多読資料(後で示します)によれば、

  • 1万語を読むのに約1.5時間

掛かるとのことなので、

  • 100万語を読むのに約150時間

が必要となります。*1

これらから、週あたり1.5時間の学習時間を取ることができれば、100万語を100週間後に達成できる、ということになります。*2

2020/9/14の週から開始し、100週間後の2022/8/8の週に達成する予定です。これまで経験したことのない、息の長いプロジェクトになりそうです*3。続けるのが辛い、と思わないように、適度にリラックスしながら続けたいと思います。

なお、時間があるときにまとめて読むスタイルなので、読める日・読めない日が存在します。ですので、1週間あたり1.5時間(=1万語)は平均で達成すればOKとします。

進め方

多読にはどんな本を読むべきかという、選書モデルが必須です。ここでは自分で闇雲に教材を選ぶよりも、先人の知恵をそっくり借りることで、効率的に進めることができます。

英語多読研究の第一人者、豊田高専の西澤一(ひとし) 先生の資料がわかりやすいです。静岡県浜松市の図書館で、西澤先生が多読講座を開催されたときの資料です。

https://www.lib-city-hamamatsu.jp/service/tadoku/pdf/tadokukouza.pdf

基本的にはこれに従い、多読を進めていきます。私は運良く、図書館の力を借りることができるので、金銭面での心配は要らなさそうです。

最初の10万語を読むための教材だけでも数万円の投資になってしまいますので、多読用教材すべてを自費で集めるのは現実的ではありません。

まずは10万語を目指す

上記のガイドに従い、10万語までの教材を決めました。

  • この週に読む教材の情報
  • 教材をすべて読んだ場合の単語数
  • 教材をすべて読むのに必要な時間
Weeks Days Words Hours Material
1 2020/9/14 10000 1.5 ORT Stage3,4,5
2 2020/9/21 20000 3.0 ORT Stage5
3 2020/9/28 30000 4.5 ORT Stage6, FRL1,2
4 2020/10/5 40000 6.0 ICR0, RIY 1~4
5 2020/10/12 50000 7.5 ORT Stage7
6 2020/10/19 60000 9.0 ORT Stage7
7 2020/10/26 70000 10.5 ORT Stage8
8 2020/11/2 80000 12.0 ORT Stage9
9 2020/11/9 90000 13.5 ORT Stage9, Mr. Putter and Tabby
10 2020/11/16 100000 15.0

Mr. Putter and Tabby

略称の説明

 ORT: Oxford Reading Tree

 FRL: Foundation Reading Library

 RIY: Read It Yourself

 

見開きに1つのイラスト、1つの英文しか乗っていないORT Stage3からのスタートです。簡単すぎると侮ってはいけません。私たちが日本語を学ぶときも、「ぐりとぐら」とか「おおきなかぶ」とか、とても簡単な絵本から始めたはずで、我々は母国語を学ぶプロセスを追体験しているのです。

英語を英語のまま理解するための訓練(=日本語に訳さずに理解する訓練)は、既に始まっています。

備忘録として使います

このブログは100万語多読のための、自分の備忘録として使っていきます。

更新しないといけない、という良いプレッシャーを自分に掛けるという側面もあります。

*1:これを長いと取るか短いと取るかは、人によって解釈が分かれそうです。ちなみにA社のヒアリングマラソンは1000時間が設定されていることを考慮すると、150時間は決して多くはないと考えることもできます。

*2:正確に言えば2年間ではない(=1年間+48週)ですが。

*3:英語学習でありがちなケース:気合を入れたスケジュールを組んで、最初は頑張るが途中で疲れて達成できずに終わって、自己嫌悪に陥る